酔いどれ大蛇   呑んだら寐るな

大蛇は頭が弱いのか

巨大怪獣、八岐大蛇。何でもありの無法者。8人姉妹の7人までを食い尽くし、残る独りを食いに来る.立ちはだかるのはスサノヲで、クシナダヒメを櫛に変え、頭に差して共に戦う決意です。


スサノヲは故郷、高千穂を離れ、出雲の地に住み着いた

スサノヲはクシナダヒメを櫛に変えて自分の頭に差し、安全を図ると、次にアシナヅチ、テナヅチの両親に八岐大蛇を退治する方法を伝えた。伝説の地を巡っていると、古代の人は「ここまでやったの」と思うことに出会う。

「酒は造れるな。それならよろしい。まず、八回の醸造を繰り返し、強い酒を沢山造れ。」

「ハイ、分かりました」

 八回の醸造という事は、何度もの意味で、単純に8回という意味ではないようだ。八岐の大蛇にしてからが、多頭多尾と理解すべきかも知れない。そういう魔物がいたのかどうか、色々と説はあり、東から攻め込んでくる勢力を指していると言う話しが魅力的に思った。遠くは糸魚川上流の翡翠産地を含む地域が強い勢力を持っていて、山や谷を越えて繰り返し、出雲地方へ攻め込んだと言う説もある。

   
左からヒメ誕生の地、産湯の泉、大蛇g住んだ淵、酒を入れる壺を焼いた窯。

 島根県雲南市には沢山の神社があります。古事記には出ていない神社もありますが、それぞれが古事記に関わる言い伝えなどを持っています。矛盾は沢山あります。学者は八俣の大蛇ヺいろいろな角度から見て、姿を推測市、歴史的な背景を指摘します。しかし、大蛇が川だったり、山脈だったり、さらには出雲lと敵地する豪族集団だったりさまざまです。

 旅をしながら点々と寺院を巡っていて、これはどうなっているんだろうと言うことは沢山ありました。八つの頭、八つの尻尾を持つ大蛇が、8人の娘を毎年、一人ずつ食ってしまうという事ですが、巨大な大蛇が8つの頭(口)の全部が、たった一人少女をどうやって分けるのでしょう。分けないとしたら、7つの頭はじっと我慢なのでしょうか。それとも胴体は一つなので「腹は独一人を食えば一杯になる」のでしょうか。

 上の写真は左から、クシナダヒメ誕生の地  産湯はこの泉で 大蛇が住んでいた(神社の近区の淵の石碑です。後から建てたに決まっていますが、太古を偲ばせてはくれます。

スサノヲは命じます。
 「次には家の周りに垣をを巡らせ、八つの門を設けろ。その門、一つ一つに棚(桟敷)を作り、それぞれに酒船(カメ)を置け.。その酒船に、八回のl醸造を繰り返した強い酒を一杯に注ぎ込んで待て」


 アシナヅチ、テナヅシは頑張る。可愛い娘8人の内、7人まで食われてしまった。最後の独りは何とか大蛇の餌食になららいようにと願いつつガンバッて来た。


スサノヲは酔いつぶれた大蛇を切り刻んだ。()日本略史 スサノヲ=月岡芳年

 大蛇はやってきました。それぞれの頭は、区切られた柵の中に置かれた壺の酒を一気に飲んでいきます。申し合わせたように、ぐったりと眠り込んでしまつた。スサノヲは十拳剣を抜き、スパッ、スパッと切り刻んで行きます。

「オレの胴体はどこへ行った」

「おれん頭がねーゾ」

 カキーン、と音がして、刃こぼれしたので、スサノヲは大蛇の身を割いてみると、鋭い剣を見つけた。貴重なモノとすぐに分かったので、天上の姉、天照大神に献上した。これが「草薙の剣」と呼ばれる尊い剣として伝えられている。平家物語では安徳天皇とともに海中に沈んだと書かれていますが…。