![]() 高天の原に在住の神々は魂消た。アマテラスは天を照らす、と書くので、光と関係深いとは薄々思ってはいた。それがどうだ。 「この娘は光輝く“光輪”を持ってるが、いなくなると暗くなっちまうのか?」 男の神々は魂消た。 「太陽ちゅーもんはどうした」 「知らねーの?あの娘っ子が太陽だー」 まさか、こんな会話はあるまいが、こんな時、お月様の神、月読命は何故か姿を見せない。天の石屋戸(=古事記=あまのいわやど=天の岩戸)の戸が閉じられたのなら、ツクヨミのミコトがいれば、暗黒にはならない。丁度、月の出ない巡り合わせだったのだろうか。 神々が高天原の天の安河に集まってきた。どうするか-。いろいろなアイディアは出たが、どれも決定的とは言い難い。弱った、困ったで、日は“暮れっぱなし”という事態。神々は集まって知恵を絞ったが、アマテラスは岩戸を開けようとはしなかった。あとは天手力男神(アメのタヂカラオのカミ)が力任せ引きき開ける事が出来るチャンスを待つしかなかった。 ![]() 岩戸の前に集まった神々。天手力男神もこの段階では、閉ざされた岩戸は開けられなかった アレッ?似てる。今、見たTVの特集(NHK=2025-5-25)。哺乳類は一つの細胞から40億年かけて進化したと言う。一つの細胞-。その名はLuca。一つなのでいわゆる性別はない。分裂を繰り返す。 「天地初めて出来たとき、高天の原に生まれたのは三柱の神で、いずれも独神、姿もなかった。 【原文】 天地初発之時(略) 此三柱神者、並独神成坐而、隱身也 次に生まれたのが二柱の神。独り神で姿はなかった。ここまでの神は天の神でも別格。,次の神からは二人ずつだが、最後に生まれたのが伊邪那岐、伊邪那美で併せて“御代七代というが、どういう訳か初めの二柱は独りそれぞれが一代、次の対に成った十柱は組で一代と数えることになっている。 神々は独りでも、ペアでも子を生むが、伊邪那岐、伊邪那美までは子を生むことはなかった。ペアでお互いの身体を確かめ合い、合体によって子を成した、のは伊邪那岐、伊邪那美が初めてで、以後は男でも女でも、子を生む時代が続き、いつの間にか男女間でなければ生まれないようになった。 初めて誕生した細胞はLukaと言うネーミング。以来、40万年。初めは単なる細部分裂だったが、いつか別の細部と合体・分裂となり、哺乳類は男女が分かれた。だが,原始的な細胞は40万年前と代わらない生き方を続けている-。そんな話しだった。 ![]() 日食(国立天文台・HP 似てませんか?古事記を“物語”として読もうが、伝説集として見ようが、それは自由だけれど、人類、哺乳類の誕生と,古事記の国造り、人生みが似ている経過を辿っているので、大脱線とナーリました。生命の誕生への“記憶”がDNAに残されているのでしょうか。不思議な、確実にはおそらく「誰にも分からない」謎なのかも知れません。 天の岩戸は日食の記憶でしょうか、何かロマンを感じさせます。生命は科学的には“このようにして誕生した”と言われても、イメージとして永遠に残る遙か虚空にあるかも知れない記憶の世界を払底できるでしょうか。天の岩戸のクライマックスは次回です。 |